アルトサックスが上手くなる方法|初心者が伸びる練習順とコツを解説

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アルトサックスを演奏する男性とサックス、楽譜、メトロノームを背景に、初心者が上手くなるための基礎固め・音づくり・フレーズ練習・表現力アップの練習順を紹介するアイキャッチ画像

こんにちは、サックスガイドのケンです。

アルトサックスを始めると、最初は音が出るだけでも楽しいものです。でも少し吹けるようになると、「好きな曲を何度も吹いているのに、なかなか演奏が変わらない」と感じる時期がやってきます。

ここで大切なのは、難しい曲をたくさん吹くことではありません。ロングトーン、運指、リズム、曲練習を毎日の練習に少しずつ入れ、苦手な部分を翌日のメニューへつなげることです。これだけでも、何となく曲を最初から最後まで吹き続ける練習とはかなり違ってきます。

この記事では、アルトサックスが上手くなるには何をすればよいのか、初心者でもそのまま実践できる順番で解説します。今の練習方法に迷っている方は、まず自分のメニューと比べながら読んでみてください。

  • アルトサックスが上手くなるための練習順
  • ロングトーンと運指練習の具体的な進め方
  • リズム練習と曲練習をつなげるコツ
  • 毎日の苦手を次の練習へ生かす記録方法
目次

アルトサックスが上手くなる基本

アルトサックスの上達では、曲だけを吹くよりも、音、指、リズム、曲という順番で土台を作っていくほうが練習しやすくなります。まずは演奏を支える基本から確認していきましょう。

最初に音の土台を作る

アルトサックスが上手くなる方法を考えるとき、最初に意識したいのが一つの音を無理なく鳴らせる状態です。

速いフレーズが吹けても、一音ごとに音量や音色が大きく変われば、演奏全体は落ち着きません。反対に、ゆっくりした曲でも一音一音が安定していると、かなり聴きやすく感じられます。

そこで最初に取り入れたいのがロングトーンです。ただ長く伸ばすのではなく、「音の出始めはどうか」「途中で音が細くならないか」「最後まで息が流れているか」を自分の耳で確認します。

ヤマハもロングトーンを音作りの基本となる練習として紹介しています。練習の意味をもう少し知りたい方は、ヤマハ「吹部 時短Note.」も参考になります。(出典:ヤマハ「吹部 時短Note.」)

最初の目標は「長く吹くこと」ではなく、吹き始めから終わりまで似た感覚で音を保つことです。

姿勢と息の通り道を確認する

音が安定しないと、口の形ばかり直したくなるかもしれません。しかし、サックスは息を使って鳴らす楽器なので、姿勢が崩れていると息そのものが入りにくくなります。

立って吹く場合も座って吹く場合も、まず楽器を自分の口の位置へ持ってきます。自分の顔を楽器へ近づけようとして首が前へ出ると、息を送りにくくなりがちです。

肩まで大きく持ち上げて息を吸う必要もありません。息を吸ったあと、途中でせき止めず、そのまま楽器の中へ流す感覚を持ってみてください。

そして、マウスピースを噛む力だけで音程や音色を調整しようとしないことも大切です。口に余計な力が入ると、長いフレーズで疲れやすくなる場合があります。

曲だけを繰り返さない

好きな曲を吹く時間はもちろん大切です。楽しいから続けられますし、「この曲を吹けるようになりたい」という目標は練習を続ける大きな理由になります。

ただ、上手くなりたいからといって、今の自分には難しすぎる曲を最初から最後まで何度も繰り返すだけでは、苦手な部分もそのまま繰り返してしまいます。

例えば、同じ場所で毎回指が止まるなら、その数小節だけを取り出したほうが練習しやすいでしょう。リズムが崩れるなら、いったんサックスを置き、手拍子だけで確認する方法もあります。

曲の中で見つかった問題を、基礎練習へ戻して解決し、もう一度曲へ戻す。この往復ができるようになると、練習内容がかなり具体的になります。

アルトサックスを始めたばかりで、構え方や楽器選びも含めて基本から確認したい方は、初心者向けのアルトサックス完全ガイドも合わせて読んでみてください。

初心者が伸びる練習順

何から練習すればよいか迷ったら、音、運指、リズム、曲の順番を基本にしてみてください。それぞれを別物として考えるのではなく、最後に曲へつなげていくのがポイントです。

音を作ってから指を動かす

練習を始めた直後から速い曲を吹こうとしても、まだ息や指の感覚が戻っていないことがあります。そこで、最初の数分はロングトーンなど、ゆっくり音を出せる内容から始めると入りやすくなります。

そのあとに、簡単な音階や二音の往復で指を動かします。いきなり最高速度を目指す必要はありません。キーを押した瞬間に音がきれいに切り替わっているかを耳で確かめながら進めましょう。

指だけ速く動いても、息と指のタイミングが合わなければ音はきれいにつながりません。だからこそ、最初はスピードよりも息を止めずに指だけが変わる感覚を覚えることが大切です。

運指の次にリズムを入れる

指がある程度動くようになったら、メトロノームを使います。ここで大切なのは、テンポを速くすることではなく、一定の間隔に音を置けるかどうかです。

初心者のうちは、難しい場所ほど無意識に速くなったり、反対に指が不安な場所だけ遅くなったりします。自分では同じ速さで吹いているつもりでも、録音すると意外に揺れているものです。

そこで、余裕を持って吹けるテンポまで落とします。そのテンポで何度か続けて吹けたら、少しだけテンポを上げてください。

一度成功しただけで急に速くするより、同じテンポで再現できることを優先したほうが、あとで曲へ戻したときに安定しやすくなります。

最後に曲へつなげる

基礎練習が終わったら、そこで覚えた感覚を曲に使います。ロングトーンで息が続いたなら、曲の長い音でも同じように吹けるか試してみましょう。

運指練習で滑らかになった二音が曲に出てくるなら、その場所を狙って確認します。メトロノームで練習したリズムがあれば、曲の中でも同じ拍を感じながら吹きます。

こうすると、基礎練習が単なる準備運動ではなくなります。「何のためにロングトーンをするのか」「なぜこの運指を練習するのか」が曲と結びつくからです。

ケンのワンポイントアドバイス

基礎練習を長時間やれば上手くなる、というわけではありません。私は「今日吹く曲のどこに使う練習なのか」を考えるのがおすすめです。曲とのつながりが見えると、地味な練習もかなり続けやすくなりますよ。

短時間でも四項目を回す

まとまった時間が取れない日でも、ロングトーンだけ、曲だけと一つに偏らせず、少しずつ四項目を回す方法があります。

練習内容 30分練習の一例 確認すること
ロングトーン 5分 音の出始めと息の流れ
運指 7分 指と息のタイミング
リズム 5分 一定の拍で吹けるか
曲練習 13分 苦手な小節を中心に確認

この時間配分はあくまで一般的な目安です。毎回同じにする必要はありません。昨日リズムにつまずいたなら、今日はリズム練習を少し増やす、といった変え方で十分ですよ。

ロングトーンのやり方

ロングトーンはアルトサックス上達の基本ですが、ただ音を長く出しているだけでは目的がぼやけます。見るべきポイントを一つずつ決めると、短い時間でも内容のある練習になります。

秒数より音の変化を見る

「何秒伸ばせれば合格」と考えるより、まず音がどのように変化しているか聴いてみてください。

音の出始めだけ大きくなっていないか、途中で音程が動いていないか、息がなくなる直前に急に音が小さくなっていないか。このような変化を一音ずつ確認します。

最初は吹きやすい中音域からで構いません。一音を吹き終えたらすぐ次へ進まず、「今の音はどうだったか」を数秒考えてから次の音へ移るのもおすすめです。

スマートフォンで数音だけ録音するのも役立ちます。吹いている最中は息や指に集中しているため、自分で思っている音と録音された音が違うことも珍しくありません。

吹きやすい音から広げる

初心者がロングトーンをするとき、最初から最低音や高音ばかり狙う必要はありません。まず普段出しやすい中音域で息と口の感覚を確認します。

そこから一音ずつ上下へ音域を広げていくと、自分がどこから吹きにくくなるのか分かってきます。

例えば、中音域は問題ないのに低音へ行くと音が裏返るなら、その日は低音を中心に少し確認します。高音だけ口に力が入りやすいなら、高音を長時間吹くより中音からゆっくりつなげてみるほうがよいでしょう。

全音域を同じ日に完璧にしようとしなくても大丈夫です。今日気になった音を一つ覚えておき、翌日にもう一度吹いてみてください。

口を固めすぎない

音程を合わせようとしてマウスピースを噛み込むと、口の周辺が疲れやすくなることがあります。特に初心者は「音を外したくない」という気持ちから、無意識に力が入りがちです。

息を入れる前から口を固めるのではなく、楽器へ息を送り、その息を口元で支えるくらいの感覚を探してみましょう。

ヤマハのサクソフォン練習記事でも、下唇が痛くなる原因の一つとして噛みすぎが挙げられています。アンブシュアについて確認したい場合は、ヤマハ「サクソフォンの基礎力と表現力をアップする練習のコツ」も参考になります。(出典:ヤマハ)

唇や歯、あごなどに痛みが続く場合は、無理に吹き続けないでください。身体の状態には個人差があります。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、痛みが続く場合の最終的な判断は医療機関や演奏指導者などの専門家にご相談ください。

運指を滑らかにする練習

運指が速くならないときは、さらに速く動かそうとするより、どの指の組み合わせで止まっているのかを見つけることが先です。

ゆっくり正確にキーを押す

速いフレーズが吹けないと、つい本番と同じテンポで何度も挑戦したくなります。しかし、毎回違う場所で間違える状態なら、まだその速さで指の動きを覚えられていない可能性があります。

そこで、まず絶対に間違えないくらいまでテンポを落とします。その状態で、キーを必要以上に高く持ち上げていないか確認してみてください。

指をキーから大きく離すと、次に押すまでの移動距離も増えます。指先をキーの近くに置いたまま、必要な分だけ動かす感覚を覚えると、あとでテンポを上げたときにも動きやすくなります。

テンポを上げる基準は「一回できたから」ではなく、同じ動きを何度か続けられたかどうか。ここを急がないことが近道です。

苦手な二音だけを往復する

曲の中で毎回同じ場所につまずくなら、その小節全部を吹かなくても構いません。まず、止まる原因になっている二音だけを取り出します。

例えば「レからドへ移るところだけ遅れる」なら、レ、ド、レ、ドとゆっくり往復します。指の位置を目で確認したら、次は楽譜を見たまま繰り返します。

二音が自然につながったら、その前後に一音ずつ足していきます。二音、三音、四音と範囲を広げ、最後に元の小節へ戻す方法です。

真ん中のドなど特定の運指を確認したい場合は、アルトサックスのドの運指を解説した記事も参考にしてください。

音階で指の流れを覚える

二音の練習に慣れてきたら、音階練習を取り入れます。音階は指の練習だけでなく、音同士のつながりや息の流れを確認するのにも向いています。

最初は一つの調だけで構いません。上がって下がる動きをゆっくり繰り返し、どの音でも同じテンポで指を動かします。

慣れてきたら、全音を同じ長さで吹くパターン、二音ずつ区切るパターンなど、リズムを少し変えてみましょう。同じ音階でも指への感じ方が変わります。

吹奏楽で音名の呼び方にも慣れたい方は、アルトサックスのドイツ音名一覧も合わせて使うと覚えやすいですよ。

リズム感を育てる練習

音と指が合っていても、リズムが毎回変わると曲は安定しません。リズム練習では、吹ける速さを競うのではなく、自分の中に一定の拍を作ることを意識します。

メトロノームは遅く使う

メトロノームを使うとき、最初から原曲と同じテンポに合わせる必要はありません。むしろ、音符と音符の間を考えられるくらい遅いテンポから始めたほうが練習しやすいです。

クリックが鳴るたびに慌てて音を合わせるのではなく、自分の中でも拍を感じ、その位置にクリックが重なる状態を目指します。

もしクリックからずれてしまったら、すぐテンポを上げるのはやめましょう。さらに少し遅くして、音の出始めがどこに来るか確かめます。

テンポの数値はあくまで一般的な目安として扱ってください。同じ初心者でも、曲や運指によって無理なく吹ける速さは変わります。

吹く前に手拍子で確認する

複雑なリズムが出てきたとき、いきなり楽器で解決しようとすると、音、指、息、リズムを同時に考えなければなりません。

そんなときは、いったんサックスを置きます。楽譜を見ながら拍を数え、手拍子だけでリズムを確認してみてください。

それができたら、次は音名や「ター、タタ」のような声でリズムを読みます。そして最後に楽器へ戻します。

サックスを吹いていない時間も立派な練習です。特にリズムでつまずいているときは、吹かずに確認したほうが早く分かる場合があります。

音の終わりまで拍を感じる

リズムというと、音を出す瞬間だけに意識が向きがちです。しかし、休符へ入る場所や長い音を切る位置もリズムの一部です。

例えば四分音符を吹いたあとに休符があるなら、「次の音を出すまで何となく待つ」のではなく、音を止める位置と休む長さまで数えます。

長い音も同じです。最後まで拍を数えると、音を早く切ってしまう癖に気づきやすくなります。

音の始まりだけでなく、終わりにもリズムがある。この意識を持つと、合奏でも周りと合わせやすくなりますよ。

曲練習で仕上げるコツ

曲練習は、基礎練習で身につけたことを音楽へ変えていく時間です。最初から最後まで何度も通すより、目的を決めて部分練習を入れるほうが変化を確認しやすくなります。

一曲を小さく分けて練習する

一曲を全部吹くと、「今日は何となくダメだった」という感想だけで終わることがあります。そこで、練習する場所を数小節に分けてみましょう。

最初に一度通して吹き、止まった場所や気になった場所へ印を付けます。そのあと、その部分だけを練習します。

一つ直ったら次へ進み、最後にもう一度曲全体を通して確認します。これなら、練習前と練習後の違いも分かりやすいでしょう。

毎日すべてを直す必要はありません。「今日はこの四小節」と決めるくらいでも十分です。小さな範囲を確実に吹けるようにして、それを少しずつつないでいきます。

速さより正しい形を覚える

原曲を聴いたあとに練習すると、その速さで吹きたくなります。気持ちはよく分かります。ただ、指が追いついていない状態で速さだけを優先すると、間違った指やリズムまで一緒に覚えてしまうことがあります。

まずテンポを落とし、正しい音、正しいリズム、正しい指で吹ける状態を作ります。そこから少しずつ速くします。

途中で崩れ始めたら、そこが今の自分にとっての境目です。一度前のテンポへ戻ってください。

昨日よりほんの少し速く吹ければ十分な日もあります。上達は毎回大きく変わるものではなく、小さな成功を積み重ねていくものです。

録音で課題を一つ決める

自分の演奏を録音すると、音程、リズム、音色、指のミスなど、いろいろ気になるところが出てきます。

ただし、一度の録音で全部直そうとすると練習が散らかってしまいます。最初は一つだけ選んでください。

例えば「今日はリズムだけ聴く」と決めます。音色が少し気になっても、それは次の課題としてメモしておきます。

リズムを直してもう一度録音し、最初の録音と比べます。変化が分かれば、その日の練習には十分な意味があります。

ケンのワンポイントアドバイス

録音を聴くと欠点ばかり探したくなりますが、「前よりできた部分」も一つ見つけてください。できたことが分かれば、次に残った課題も見つけやすくなります。毎回自分を採点するというより、次の練習場所を探すために録音を使う感覚がおすすめですよ。

毎日の練習時間の決め方

上達には練習時間も関係しますが、長時間吹けば自動的に上手くなるわけではありません。使える時間に合わせて、練習内容を変えていくことが大切です。

三十分なら四項目を入れる

30分程度取れるなら、ロングトーン、運指、リズム、曲練習を一通り入れやすくなります。

毎日すべてを同じ時間で練習する必要はありません。前日に音が不安定だったならロングトーンを少し長めにし、曲の指だけが問題なら運指へ時間を回します。

大切なのは「30分吹いた」という結果より、「30分で何を確認したか」です。

練習開始前に今日の課題を一つ決め、終わったらできたかどうかを見る。それだけでも、漫然と吹く時間はかなり減らせます。

一時間なら苦手に時間を使う

60分ほど練習できる日は、曲を何度も通すより、途中で休憩を入れながら苦手な部分を細かく確認してみてください。

最初に基礎練習、そのあと曲の部分練習、最後に通して吹く、と分けると集中しやすくなります。

同じ動きを長時間続けて口や指が疲れてくると、良い練習をしているつもりでもフォームが変わってしまう場合があります。疲れを感じたら短い休憩を入れましょう。

練習時間の数値は一般的な目安です。体力や経験、使用するリード、楽器の抵抗感などでも疲れ方は変わるので、自分の状態に合わせて調整してください。

十分快に吹けない日も続ける

仕事や学校が忙しく、10分程度しか吹けない日もあります。そんな日は、全部を完璧にやろうとしなくて構いません。

ロングトーンを数音、苦手な運指を数分、曲の一部分だけ。これでも前日の感覚を思い出すことはできます。

もっと時間がないなら、楽譜を見て指だけ動かしたり、リズムを手で叩いたりする方法もあります。

一日できなかったからといって、翌日に二倍練習しなければならないわけではありません。長く続けられる形を作るほうが大切です。

伸び悩みを減らす記録法

練習しているのに変化が分からないと、モチベーションも下がりやすくなります。そこでおすすめなのが、練習後に短い記録を残す方法です。

練習後に三行だけ書く

詳しい日記を書く必要はありません。練習が終わったら、「できたこと」「できなかったこと」「次にやること」の三つだけを書きます。

例えば、「低いレが鳴るようになった」「レからドで指が止まった」「明日はレとドを往復する」といった内容で十分です。

この記録があるだけで、次の日に楽器を出してから「今日は何をしよう」と迷う時間が減ります。

さらに、数週間後に見返すと、以前できなかったことが普通にできるようになっている場合があります。毎日吹いていると変化に気づきにくいので、記録が成長を確認する材料になります。

翌日は前日の苦手から始める

前日の記録に「この運指ができなかった」と書いたなら、翌日は基礎練習のあと、その場所を数分だけ確認します。

これを繰り返すと、自分の練習メニューが自動的に今の課題へ近づいていきます。

反対に、毎日同じ教則本を最初から同じ順番で吹いているだけでは、得意な内容にも苦手な内容にも同じ時間を使うことになります。

昨日できなかったことを、今日の練習へ一つだけ持ってくる。この習慣はとてもシンプルですが、上達を実感するうえで役立ちます。

週に一度録音を比べる

毎日の録音だけでなく、同じ曲や同じフレーズを週に一度録音して残す方法もおすすめです。

同じ場所を同じくらいのテンポで吹けば、音の安定、リズム、指の動きなどを比較しやすくなります。

昨日と今日では違いが分からなくても、一か月前の録音と比べれば「あれ、前はここで毎回止まっていたな」と気づくかもしれません。

あなたが今「全然上手くなっていない」と感じているなら、過去の演奏を聴いてみてください。自分では気づいていなかった変化が見つかることもありますよ。

上達を急ぐほど難しい曲だけに時間を使わず、ロングトーン、運指、リズム、曲練習を少しずつ回し、苦手を翌日に持ち越すことが大切です。

アルトサックス上達の疑問

ここからは、アルトサックスが上手くなるにはどうすればよいのか考えたときに、初心者から出やすい疑問へまとめて答えます。

アルトサックス上達のよくある質問(FAQ)

Q1. アルトサックスは毎日何分練習すれば上手くなりますか?

A. 練習時間だけで上達が決まるわけではありません。初心者なら30分程度を一例として、ロングトーン、運指、リズム、曲練習を少しずつ入れてみてください。10分しか取れない日でも、目的を一つ決めれば練習できます。時間の数値はあくまで一般的な目安なので、自分の体力や生活に合わせて調整しましょう。

Q2. ロングトーンだけ続ければ上手くなりますか?

A. ロングトーンは音作りに役立ちますが、それだけでは曲に必要な運指やリズムまでは十分に練習できません。ロングトーンで音を確認したあと、運指、リズム、曲練習までつなげていくのがおすすめです。基礎と曲を別々にせず、曲で見つかった問題を基礎練習へ戻すようにすると分かりやすいですよ。

Q3. 好きな曲だけ練習しても上手くなれますか?

A. 好きな曲を練習すること自体はとても良いと思います。ただ、毎回同じ場所で間違えるなら、その部分だけを取り出して練習してください。難しい二音なら運指練習、リズムなら手拍子というように原因に合わせて練習を変えると、曲全体を繰り返すだけより進めやすくなります。

Q4. 運指が速くならないときはどうすればいいですか?

A. まずテンポを落とし、間違えずに吹ける速さまで戻してください。次に、止まりやすい二音だけを取り出して往復します。二音が滑らかにつながったら前後の音を足し、最後に元のフレーズへ戻しましょう。速く動かすことより、同じ動きを何度でも再現できる状態を作ることが先です。

Q5. 独学でもアルトサックスは上手くなれますか?

A. 独学でも、録音やメトロノームを使いながら練習を続けることはできます。ただ、自分では気づきにくい姿勢やアンブシュアの癖もあります。音が極端に出にくい状態が続く場合は楽器の調整が必要な可能性もあるので、無理に吹き続けず、必要に応じて演奏指導者や楽器店へ相談してください。

アルトサックス上達のまとめ

アルトサックスが上手くなるには、難しい曲をたくさん吹くことよりも、今の自分に必要な練習を毎日少しずつ積み重ねることが大切です。

  • ロングトーンで一音を安定させてから運指へ進む
  • 運指はゆっくり正確に動かしてからテンポを上げる
  • リズムを確認してから基礎練習を曲へつなげる
  • 苦手を記録して翌日の練習メニューに入れる

今日の練習で全部できるようになる必要はありません。「昨日より一か所だけ吹きやすくなった」と感じられれば、それも立派な前進です。

まずは次に楽器を出したとき、ロングトーン、運指、リズム、曲練習の四つを少しずつ入れてみてください。そして最後に、今日できなかったことを一つだけメモして終わりましょう。その一行が、明日の練習内容になります。

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