アルトサックス最低音の悩み解決!きれいな音を出すコツ

アルトサックス最低音の悩み解決!きれいな音を出すコツ

アルトサックスの練習をしていて、「下のドより低い音(シやシ♭)がどうしても出ない」「音が裏返ってしまう」と悩んでいませんか?

実は、アルトサックスの最低音は、初心者の方だけでなく中級者の方でもつまずきやすいポイントです。高い音は出しやすいのに、低い音になると急に「ビー」と汚い音になったり、かすれてしまったりすると、吹いていてストレスを感じてしまいますよね。

でも、安心してください。最低音が出ないのには、必ず原因があります。この記事では、サックスの最低音がきれいに出ない原因と、今日からすぐに試せる具体的な解決策を分かりやすく解説します。リラックスして、一つずつ一緒に確認していきましょう。

この記事の4つのポイント

  • アンブシュア(口の形)の力を抜き、下あごをリラックスさせる
  • 「フッ」という冷たい息ではなく、「ホー」という温かい息をたっぷり吹き込む
  • 自分の吹き方に合った適切な厚さのリードを選ぶ
  • どうしても出ない時は、楽器の調整(メンテナンス)不足を疑う
目次

アルトサックスの最低音が出ない・裏返る原因とは?

  • アンブシュア(口の形)が締まりすぎている
  • 息のスピードが速すぎる・息の量が足りない
  • リードが厚すぎる・薄すぎる
  • 楽器の調整不足(タンポの隙間など)

アンブシュア(口の形)が締まりすぎている

最低音が出ない、または「ピー!」と1オクターブ高い音が裏返るように出てしまう時、最も多い原因が「アンブシュア(口の形)の締めすぎ」です。

アルトサックスを吹く時、どうしても「しっかり噛まないと音が出ない」と思い込んでしまいがちですよね。しかし、最低音のシやシ♭を出す時には、リード(木のマウスピースについている薄い板)が大きく振動する必要があります。口周りの筋肉や下あごの力が入りすぎてリードを強く押し潰してしまうと、振動が止まってしまい、音が裏返る原因になります。

中音域や高音域と同じ口の力の入れ具合では、最低音はきれいに響きません。「少し緩すぎるかな?」と思うくらい、下あごの力を抜いてみましょう。

息のスピードが速すぎる・息の量が足りない

息の使い方も、最低音を攻略する上で非常に重要です。音がかすれる時や、息の音ばかり「スー」と鳴ってしまう時は、息のスピードと量が合っていません。

低い音を出すには、太くて温かい、たっぷりの息が必要です。寒い冬に手を温める時の「ホー」という息を想像してみてください。あのゆっくりとした温かい息のスピードが、最低音にはぴったりなのです。

逆に、ろうそくの火を吹き消すような「フッ!」という速くて細い息を入れてしまうと、リードがバタバタと暴れてしまい、きれいに音が鳴りません。お腹の底から、太い管に息を流し込むようなイメージで吹いてみましょう。

リードが厚すぎる・薄すぎる

使っているリードの厚さ(硬さ)が、ご自身の吹き方や出したい音に合っていないことも、最低音が出にくい原因の一つです。

もし今、厚めのリード(例えば3番や3番半など)を使っていて、どうしても低い音が出ない場合は、リードの抵抗が強すぎて息が負けている可能性があります。逆に、薄すぎるリードを使っていると、少し口を締めただけでリードがペタンと閉じてしまい、音が裏返りやすくなります。

リードは消耗品であり、また同じ番号でも1枚ずつ吹き心地が異なります。「これだ」と決めつけず、少し厚さを変えてみることで、劇的に最低音が出やすくなることがありますよ。

楽器の調整不足(タンポの隙間など)

「息も口の形も気をつけているのに、どうしても出ない!」という場合、実はあなたの技術のせいではなく、楽器本体の調整不足が原因かもしれません。

アルトサックスには、音の穴を塞ぐための「タンポ」と呼ばれる革製の丸いパーツがたくさん付いています。最低音を出すためには、上から下までの全てのタンポが、隙間なくピッタリと閉まっている必要があります。もし、どこか1箇所でもほんのわずかな隙間(息漏れ)があると、いくら頑張っても一番下の音はきれいに鳴ってくれません。

特に最低音のキーは大きく、バランスが崩れやすい部分です。楽器を落としたりぶつけたりしていなくても、使っているうちに少しずつズレてくるものなので、定期的なチェックが必要です。

アルトサックスの最低音をきれいに響かせる練習方法とコツ

  • 「ホー」という温かい息のスピードを意識する
  • 上の音から半音ずつ下がって出ない音を見つける
  • リードの位置を下げる・薄いものに変えてみる
  • かすれる時は楽器店で調整(メンテナンス)に出す
  • まとめ:アルトサックスの最低音は焦らずリラックスして練習しましょう

「ホー」という温かい息のスピードを意識する

それでは、実際に最低音を出すための練習方法をご紹介します。まずは、楽器を吹く前に息の練習をしてみましょう。

手のひらを口の前に当てて、窓ガラスを曇らせるようなイメージで「ホー」と息を吐いてみてください。手のひらに温かい空気を感じられたら大成功です。その時のお腹の支え(少しお腹が張るような感覚)と、喉の奥が丸く開いている感覚を覚えておきましょう。

楽器を構えた時も、その「ホー」という温かい息を、サックスの一番下にある朝顔(ベル)の先まで届けるイメージで、たっぷりと吹き込みます。息のスピードをゆっくりにすることで、リードがゆったりと振動し、豊かな最低音が出やすくなります。

上の音から半音ずつ下がって出ない音を見つける

いきなり一番下のシ♭の音を出そうとすると、力が入ってしまいがちです。そこでおすすめなのが、「出しやすい音から順番に下がっていく」という練習方法です。

例えば、真ん中の「ソ」の音からスタートします。「ソ・ファ・ミ・レ・ド・シ・シ♭」と、ゆっくり半音階、または音階で下がっていきましょう。この時、上の音を出している時のリラックスした口の形(アンブシュア)をなるべく変えずに、そのまま下の音へ降りていくのがコツです。

途中で音が裏返る・かすれる音があったら、そこでストップします。その音の時に口に力が入りすぎていないか、息のスピードが速くなっていないかを確認し、もう一度一つ上の音からやり直してみましょう。焦らず、一段ずつ階段を降りるように練習するのが上達への近道です。

リードの位置を下げる・薄いものに変えてみる

今日すぐにできる裏技として、マウスピースに対するリードのセッティング(位置)を少し変えてみる方法があります。

いつもマウスピースの先端とリードの先端をピッタリ合わせている場合、リードをほんの髪の毛1本分(0.1ミリ程度)だけ下(手前側)にずらしてセッティングしてみてください。こうすることで、リードが振動しやすくなり、息に対する抵抗が減るため、最低音が少し楽に出るようになることがあります。

また、思い切ってリードの番号を半分(2.5番から2番など)薄いものに変えてみるのもおすすめです。薄いリードはコントロールがしやすいので、まずは低い音が「鳴る感覚」を体で覚えるのに非常に役立ちます。

かすれる時は楽器店で調整(メンテナンス)に出す

色々な練習方法を試してみても、どうしても「プスー」と音がかすれる、ある一定の低い音から急に音が出なくなるという場合は、楽器の調整に出すことを強くおすすめします。

先ほどもお伝えした通り、サックスは非常にデリケートな楽器です。ほんの少しのタンポの隙間による息漏れは、自分ではなかなか気づけません。「自分の練習不足だ」と無理な力で吹き続けてしまうと、間違った吹き方の癖がついてしまい、逆効果になってしまいます。

半年に1回、少なくとも1年に1回は、プロのリペアマン(修理技術者)に楽器を見てもらいましょう。楽器が完璧な状態になれば、「あんなに苦労していた最低音が、こんなに簡単に出るなんて!」と感動するはずですよ。

まとめ:アルトサックスの最低音は焦らずリラックスして練習しましょう

アルトサックスの最低音が出ない悩みについて、原因と解決策を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

おさらいすると、大切なのは「アンブシュアの力を抜くこと」「温かい息をたっぷりと使うこと」「リードのセッティングを見直すこと」、そして「楽器の調整状態を疑うこと」の4つです。最低音のシやシ♭は、楽器全体を共鳴させる必要があるため、すぐには綺麗に鳴らないのが当たり前です。

音が裏返る・かすれるからといって焦る必要はありません。「今日はドまで綺麗に出たからOK」「少しリラックスして吹けた」と、小さな成長を楽しみながら練習を続けていきましょう。あなたが思い描く、太くて豊かに響く最低音が出せるようになるよう、応援しています!

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